活動報告

活動報告

平成19年度後期全広団連絡会議

2008-03-14

団体名:福島県広告業協会

(1)福島県の景気動向~二期連続で景気感の悪化

消費動向をみると、大型小売店販売額は、10ヵ月連続で前年度を下回った。乗用車新車登録台数は大型乗用車が依然低迷しているが、中小型乗用車、軽自動車がともに2ヵ月ぶりに増加し、全体では3ヵ月ぶりに前年度を上回った。製造業は、公共工事減少の影響が窯業・土石などでみられるほか、食料品は原材料価格高騰の影響から悪化。一部電気機械で、競争激化による販売価格落から収益が悪化している。非製造も原材料価格高騰が影響している。三ヵ月後の先行きについても、製造業で円高・ドル安、原材料価格高騰などによる収益悪化を危惧する声が出ている。さらに高水準だった電気機械が競争激化による受注の一服を懸念しており、全産業でマイナスを予測。雇用情勢は、新規求人数の減少傾向とともに、新規求人倍率、有効求人倍率が悪化し、平成17年度10月以来となる0,7倍台となる低い水準までに低下した。

(2)広告業の動向

昨年来のサブプライムローン問題の影響が、年明け以降本格化し、円高による輸出企業の慎重姿勢、原油高、輸入資材高騰などによる消費マインドの後退などを背景に、広告出稿は、全業種において下降減少が止まらない。そのなかで、遊戯・娯楽業(パチンコ・パチスロ)が依然として量的には業界をリードしているが、昨年12月から始まった自主規制の影響は想像以上に大きく売上げの減速に拍車を掛ける結果となった。今後の見通しとして、夏の北京五輪や衆議院解散、総選挙への期待感もあるが、現状では、それ以外の上積み要素は見出しにくい状況である。

(新聞)
メディアの中で新聞は特に地方紙不況の様相を呈している。
県外の大阪・仙台の落ち込みが厳しい。特に仙台は携帯端末の動向に左右される状態で不安定。県内においてもレギュラーの低迷が続いている。
下期前年度比96%~97.5%(地元紙2紙)
(テレビ)
各社とも第4四半期に入り、パチンコ関連の出稿増に下支えされ、交通レジャー・化粧品・薬品医療品・トイレタリーのスポットが前期並みまで盛り返す状況となった。また4局共、地域間の格差もあり郡山市堅調に推移したが他地区は低調だった。
下期前年度比 99.3%~101.5%(4局)

(ラジオ・SP)
AM/FM
各局共低調が続き、ますます厳しい状況にある。現場の状況は数字以上に厳しい。前年度比94.4%から97.6%。
折込(3社)
すべての業種合計では前年度比92・6%~98.5%。全体の出稿では、前年度から続く減少傾向が見られる。その中でも、特に減少が顕著であつたのが、パチンコ・消費者金融である。これらは自主規制や法(条例)改正の影響で出稿が減少したと考えられる。医薬・化粧品、スーパー・ホームセンター・携帯・家電販売では安定した出稿量が保持された。増加した業種では、その他小売業・マンション・官庁がある。その他小売業は近年金の値上がりに伴った金の買取業の出稿が目立った。

(3)福島県広告業協会の現況について

現在会員社24社
賛助会員社24社(今期、現在、映像・イベント・印刷関係社の賛助会員拡大による)
恒例のオープンセミナーを開催する。アサッーディ・ケィ第1コミュニケーション局の井上一郎氏を講師にお迎えし「クロスメディアコミュニケーションの実践~課題と展開の方向性」と題して講演いただいた。興味深テーマで200名の参加があった。
今期の20周年事業について別紙で報告いたします。

福島県広告業協会

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